文献抄録の方針


第1部会(構造) 主査 八十島章(筑波大学)
第1部会(構造)では、土質・基礎、シェル、RC、鉄骨、振動、木造の6つのサブグループを設け、構造及び施工に関する外国語文献を幅広く紹介しています。国内であまり報告されていない、新規性のある研究や設計事例のほかに、海外の設計慣行・施工慣行や研究動向を知る上で参考になる報告なども取り上げています。抄録は随時HP上に掲載するとともに、建築雑誌に毎号掲載しています。

第2部会(材料施工) 主査 横井健(東海大学)
材料施工分野では、近年提出された博士論文について、特に力を入れて文献抄録を行います。これらの論文は、最新の研究成果としての価値が高いことはもとより、各大学での研究動向、延いてはこれからの材料施工分野の研究トレンドを示す指標の一つになるものと考えています。これらの博士論文は、抄録の有無にかかわらずデータベース化し、そのリストを学会ホームページ上にて公開しています。
博士論文リスト(材料施工) URL=//www.aij.or.jp/scripts/tosho/thesis_database.html)


第3部会(環境工学) 主査 川井敬二(熊本大学)
第3部会では、広い範囲の文献から最新の研究動向を紹介すること、すなわち、建築環境工学系の論文雑誌のほか社会学、心理学、物理学など関連分野の文献に着目し、ふだん目が届きにくい文献から建築環境工学に有用なものを紹介できればと考えています。また一方で、最近話題の研究テーマの先駆となった文献というように、時を経て価値が認識される文献については比較的古いものでも抄録の対象としています。

第4部会(建築計画) 主査 伊藤俊介(東京電機大学)
第4部会では、原則として外国雑誌の論文を対象として抄録してきたが、元々広範である建築計画のカバーする領域の拡大、また各種検索手法の革新と普及、それに伴う文献メディアの意味の変化等の状況を踏まえて抄録の方針について検討を続けてきた。外国文献中心とする基本方針は維持しつつ、抄録が対象文献のみならず重要な情報リソース自体の紹介になることを意識すること、また若手研究者によるトピック・特集的な抄録をなるべく増やすことを予定している。

第5部会(都市計画) 主査 竹谷修一(国土交通省国土技術政策総合研究所)
都市計画に関する国内の文献については多くの機関やメディアによって紹介されおり、論文についても各学会のホームページで簡単に検索可能である。そこで本部会では、海外の文献や研究に対象を絞って抄録する方針をとっている。11人の委員がそれぞれ所属する国際学会や研究機関、研究活動を通して得た海外文献の情報を持ち寄り、海外の最新の研究動向について意見を交わしながら、重要と思われるものから順に紹介している。

第6部会(防火) 主査 鈴木圭一(清水建設)
第6部会では主として国外の火災に関する最新の研究論文・技術情報・災害情報の中から、建築学会の会員に価値があると思われる文献を選定・抄録し、建築雑誌及び建築学会ホームページ内の文献目録データベースに掲載することを活動の主目的とします。年6回程度開催される部会では、抄録文献の選定、抄録原稿の推敲を行うと共に、火災関係の購入図書の検討、火災分野における国内外の研究動向に関する情報交換を行う予定です。

第7部会(建築歴史・意匠) 主査 高野恵子(関東学院大学)
建築史・意匠の各分野から,1)専門性が高く,一般の眼に触れにくい文献,2)包括性に優れ,最近の研究動向をよく示す文献を対象に,内外の研究論文・調査報告などを広く紹介しています。敢えて最新性には拘らず,研究史的な観点から評価できる文献の選択を心がけています。また毎年作成する文献目録では,建築史・意匠専門分野とともに関連する周辺分野の文献も取り上げ,利便性の高い目録データベース作成を目指しています。

第8部会(建築社会システム) 主査 前田昭彦(都留文科大学)
建築社会システム分野では、できるだけ最近提出された博士論文等の研究論文を主な対象として文献抄録を行います。当該分野の最近提出された博士論文は新しい研究成果として価値が高く、同時に、分野全体の研究動向を示す指標の一つになるものと考えられます。また、博士論文に加え、同様に最新の研究動向を示すシンポジウムやセミナーの発表論文や研究協議会および公的機関が発行する資料など注目すべき内容も、必要に応じて対象として参ります。さらに、当該分野の研究の発展において重要性が高まったもの、今日の社会動向において新たな価値が生じているものも積極的に対象としていくものとします。