6. Nikolaus Pevsner(1902-83) ドイツ生まれのイギリスの美術史・建築史家。Pioneers of the Modern Design, 1936(白石博三訳『モダン・デザインの展開−モリスからグロピウスまで』みすず書房、1957)など著書多数。ここで言及されているのはStudies in Art, Architecture and Design, Victorian and After, 1982(鈴木博之・鈴木杜幾子訳『美術・建築・デザインの研究』鹿島出版会、1980)。
7. Johann Bernhard Fischer von Erlach, Entwurff Einer Historischen Architectur, 1721 日本では『世界建築図集』あるいは『歴史的建築図集』等として知られる。中村恵三編著「歴史的建築の構想」注解(中央公論美術出版、1995)を参照。エジプト、インド、中国などを含む世界の多様な建築図を掲載し、世界比較建築史の嚆矢となった。
8. Aldo Rossi, L'architettura della città, 1966
9. Sir William Chambers(1723-1796) イギリスの建築家。アカデミーの会員であり、キュー・ガーデン(現・王立植物園)のパゴダ、サマセット・ハウスなどの代表作がある。スウェーデン東インド会社に就職し、広東に滞在した経験からDesigns of Chinese buildings, furniture, dresses, machines, and utensils : to which is annexed a description of their temples, houses, gardens, etc, 1757を出版。
10. Edward Saiid, Orientalism, 1978(今沢紀子訳『オリエンタリズム』平凡社、1986/平凡社ライブラリー、1993)
13. Benedict Anderson, Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism, 1983(白石隆・白石さや訳『想像の共同体: ナショナリズムの起源と流行』、リブロポート、1987/増補・リブロポート、1997/定本・書籍工房早山、2007)
22. Daniel Burnham(1846-1912) アメリカ合衆国の建築家・都市計画家。下田菊太郎がシカゴ万博(1893)のカリフォルニア館の現場監督を所属事務所の仕事として担当したとき、万博総指揮者であったバーナムと知り合い、鉄骨構造について学んだ。下田はその勉強を続けるためにそれまで勤務していたニューヨークのページ・ブラン事務所からバーナム事務所へ移籍した。。
28. Reyner Banham(1922-88) イギリスの建築評論家、美術史・建築史家。Theory and Design in the First Machine Age, 1960(石原達二・増成隆士訳『第一機械時代の理論とデザイン』1976)およびLos Angeles: The Architecture of Four Ecologies, 1971などの著作で知られる。
29. Julien Guadet(1834-1908) フランスの建築家。ボザールボーザールにおいて建築構成論を講じる。L’Elements et Theories del l’Architecture, 1901(建築の諸要素と諸理論、全五巻)を残した。
青井:明治大学のぼくの研究室は、「建築史・建築論研究室」という名前ですよ(笑)。Architectural History and Theory です。まあ前任の先生がそういう名前をつけてくれたので踏襲しているのですが。それはともかく、それこそ戦中から戦後すぐにものを考えた人たちの中には、相当理論的な人たちもいましたよね。井上充夫32さんとか。さっきもフォルマリズムっていう話をしましたけど、日本ではフォルマリズム批評も弱いなあと最近よく思います。