合成構造は、種々の材料を合理的に組み合わせ、優れた構造部材を形成することや、数種類の構造部材・システムを適材適所に用いる構造形式です。異種材料や異種の構造部材・システムを接合して構造物を構築する合成構造において、接合部は重要な構造要素であり、接合部の鋼材とコンクリートの応力伝達をなすものとして、機械的ずれ止めがあります。機械的ずれ止めは、建築分野において、主に頭付きスタッドが多用されていますが、合成構造の多様化傾向を鑑みると、頭付きスタッドのみでなく、土木分野で適用されている高耐力・高剛性の孔あき鋼板ジベルも、今後、取り入れていく必要があると考えられます。 そこで、構造委員会・鋼コンクリート合成構造運営委員会では、建築分野の接合部形式に即した機械的ずれ止めの構造評価法の構築を目指し、頭付きスタッドおよび孔あき鋼板ジベルの機械的ずれ止めについて、最新の研究成果を踏まえ、構造設計法を検討し、『鋼・コンクリート機械的ずれ止め構造設計指針』を刊行することになりました。 現在、2022年2月の刊行を目指して構造委員会内でレビューを行っております。会員のみなさまにも『鋼・コンクリート機械的ずれ止め構造設計指針』にお目通しいただき、ご意見を伺いたいと思います。ぜひ、多角的な視点から建設的なコメントをお寄せください。 なお、ご意見は日本建築学会会員番号・氏名を明記のうえ、以下宛にEメールでお送りください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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