『ラチスシェル屋根構造設計指針・同解説』 意見募集(個人会員限定)

 他の分野と同様,大規模な無柱空間を覆うシェル・空間構造においても,生産技術,建設技術,構造解析技術の高度化に伴う構造物の大規模化,複雑化が進んでおり,このような状況の中で,多くの研究・技術成果の蓄積が行われてきました.シェル・空間構造運営委員会では,鋼製部材で網目状に組立てられたライズを有するラチス屋根構造の座屈現象や座屈耐力に関する啓蒙書として「ラチスシェルの座屈と耐力」,耐震性能評価や耐震設計に関する啓蒙書として「空間構造の動的挙動と耐震設計」などを発表してきました.しかしながら具体的な設計指針としては,ラチス屋根構造特有の座屈性状や耐震設計に関する指針は「鋼構造座屈設計指針」の一部に記載されている事項を除き,ほとんど示されていないのが現状です.
 この様な背景から,シェル空間構造運営員会では,ラチスシェル屋根構造設計指針小委員会(ラチスシェル屋根構造設計指針作成WG(2011年4月〜2013年3月),ラチスシェル屋根構造設計指針出版WG(2013年4月〜2015年3月))を設置し,「ラチスシェル屋根構造設計指針・同解説」の本文・解説原案を作成してまいりました.この指針は,ラチスシェル屋根構造(単層ラチスシェル,複層ラチスシェル)を対象とし,従来の鋼構造関連規準・指針を基本としながら,これらの諸指針でカバーされない空間構造特有の座屈性状および地震応答性状に対応した設計手法の指針を与えるものであり,下部支持構造を含め同種構造の設計指針として整備したものです.
 刊行に向けて、建築学会会員の皆様からの忌憚のないご意見をお待ちしております.

日本建築学会 構造委員会 シェル・空間構造運営委員会
ラチスシェル屋根構造設計指針小委員会
  ■『ラチスシェル屋根構造設計指針・同解説』 本文案概要
 
  ■ご意見送付先 : 中澤 祥二(ラチスシェル屋根構造設計指針小委員会主査/豊橋技術科学大学)
nakazawaace.tut.ac.jp (*を@にかえて送信ください)
 
  ■締  切    : 2016年1月3日(日)

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