我国には木造建築の永い歴史があり、今日でも伝統的構法による建築の根強い需要があります。
2000年の基準法改正で、限界耐力計算によれば仕様規定によらず伝統的な構法で建築物が建てられるようになりましたが、建築物全体の設計法については、現状では個々の設計者の判断に任されている部分が多く、構造設計の考え方を整理し、正しい構造設計のための資料をとりまとめる必要性がありました。
木質構造運営委員会では、2008年から伝統的木造建築物構造設計法小委員会を設置し、限界耐力計算を念頭に置いて、伝統的木造建築物の構造設計について本来あるべき筋道を示す、という点に主眼を置いて構造設計指針の執筆を進めてきました。
2013年2月の刊行を目指すにあたり、会員の皆様にも本指針の概要をお目通しいただき、ご意見を伺うことになりました。ぜひ多角的な視点から建設的なコメントをお寄せください。
なお、ご意見は日本建築学会会員番号・氏名を明記のうえ下記宛にEメールでお送りください。
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