合成構造は、SRC構造のほか、CFT構造や実用化中のCES(Concrete Encased Steel)構造、あるいはRC柱・S梁構造等の混合構造が広く利用されるようになり、さらに様々な合成構造も開発されています。一方で、限界耐力計算やエネルギー法計算などの性能設計法が導入されています。この際、S部材やRC部材を組み合わせた混合構造等では、それぞれの部材で性能評価法が異なるため、骨組全体としての性能評価法が難しくなっています。また、従来構造材料としての認識が薄かったFRPとの合成構造や、再生可能で環境に優しい木材との合成構造への要求も高まっています。これらの多様な合成構造の合理的設計のために統一した性能評価法が求められています。日本建築学会では、基準を最上位として設計規準類の整合を図ることとし、構造委員会では「構造設計規準等の基本原則2007(案)」を取りまとめ、構造設計規準類の基準に相当するものを提示しております。 そこで、鋼コンクリート合成構造運営委員会では、上述の合成構造の多様化傾向をふまえ、従来親規準であったSRC規準に代わり、『合成構造設計規準』を設け、構造委員会の基本原則を上位の基準に位置付け、各種の合成構造設計規準類はその下位に位置付けして体系化を図ることを考えました。『合成構造設計規準』を設けることの目的は各種規準類の位置付けを行い、共通部分や統一すべき部分を整備するとともに、多様性な合成構造の進化をさらに促すことです。 現在、2013年10月の刊行を目指して構造委員会内でレビューを行っております。会員の皆様にも『合成構造設計規準』にお目通しいただき、ご意見を伺うことになりました。ぜひ多角的な視点から建設的なコメントをお寄せください。 なお、ご意見は日本建築学会会員番号・氏名を明記のうえ、下記宛にEメールでお送りください。 |
|||||||||||||||
日本建築学会 構造委員会 鋼コンクリート合成構造運営委員会 合成構造規準作成小委員会 |
|||||||||||||||
|