わが家の耐震 −木造編− 7. 地震に強いすまい作りのチェックポイント 住宅を新築する時のチェックポイントは次のとおりです。わからない点,心配な点がある場合には,専門家に相談してください。 (1)敷地の地盤はしっかりしていますか。もし,軟弱地盤などに住宅を建てると,地震時に図のような被害が起きる場合がありますので,敷地の選定には注意しましょう。
(4)建物の外周のぐう角部のほか,建物の各所には,筋かい入りの壁または構造用合板などを釘打ちした壁(耐力壁という)をつりあいよく配置しましょう。耐力壁は間口方向と奥行方向のどちらにも表の割合(軟弱地盤では,それぞれの数値の1.5倍した値)以上設ける必要があります。下記の計算例を参考にしてください。なお,風が強い地域では,風圧力についての検討も必要です[*3]。
(5)柱,はり,筋かいなどの仕口部分には,有効な補強金物を使用しましょう。Zマーク表示金物など耐力・品質が確かめられているものを用いましょう。[*6][*7] 仕口の補強 (6)床組および小屋組のぐう角部には,火打ばりを入れるか,床に合板を張りつめましょう。[*5] 火打ばり (7)吹き抜けを設ける場合には,その周辺を十分に補強しましょう。 (8)かわらぶきとする場合には,要所を釘などで十分に留めつけるほか,“のしがわら”および“むねがわら”も銅線などで緊結しましょう。[*8] かわら屋根の補強 (9)外壁をモルタル塗りとする場合には,丈夫なラスを下地に有効に止め付けしましょう。 (10)地盤面から1m以下の部分の木部および浴室,台所等の水ががりとなるおそれのある木部には,有効な防腐・防蟻措置を施しましょう。 |