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わが家の耐震 −RC造編−
5. 住戸内・外の震災対策
住戸内にある家具・建具の転倒・落下や屋外の工作物,外装材の落下,
ブロック塀の転倒等による人的・物的被害(2次災害)を最小限に抑える
ための対策が必要です。現状の室内環境が地震に対して安全かどうかを判
断し,安全性のチェックをしましょう。
(1)家具の転倒チェックのフロー[*3][*4]
室内に関しては,家具の転倒チェックのフローを利用し対策を立てましょう。特に,共同住宅(マンションなど)の共用部分は避難路となるので,つねに維持管理を怠らないよう心掛けましょう。
(2)家具の震災対策[*3][*4]
家具の転倒・移動・落下などにより人への直接的事故,間接的な災害を引き起こすことが多いので,以下の対策を行いましょう(図21)。
- 背の高い家具(洋服箪笥,食器棚,書庫,ロッカーなど)の上に物は置かない。
- 収納家具等を横に並べる場合,左右で連結し,壁等に固定する。
- 収納家具等を積み重ねる場合には,上下を連結し一体化して落下を防止すると共に,壁等にしっかりと固定する。
- 背の高い家具が壁面に設置されていない場合,背中合わせになるように前後で連結する。
- 家具の収納物は,重いものは下段に軽い物は上段に置き,重心を低くする。
- 転倒・移動の恐れのある家具は,転倒防止金具(転倒防止ウエイト,転倒防止キャスターなど)を用いて床固定,壁固定,天井固定などの対策をする。
- 窓ガラス側には背の高い家具は置かない。
- 収納家具は,ラッチ付き(扉,引き出し)を使用する。
- 家具を固定している天井の強度を確保する。
- Pタイル等を使用したすべりやすい床では家具の移動に注意する。
- パソコンなど机上のOA機器は,転落防止のため埋め込型あるいは傾斜型の机を使用する。
- 重量物,金庫などは移動しないように設置する。

図21 家具の転倒対策
すまいのチェックポイント
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