商品説明
1980年に刊行された本会「鋼構造座屈設計指針」に掲げられている本書の目的は、以下に示す4項目である。1) 鋼構造関連の諸規準に含まれる座屈に関連した条項の根拠を明らかにすること
2) 座屈現象に関する概念を説明し、これが設計にどのように関係するかを明らかにすること
3) マニュアルや論文などから設計に使用している公式のうち、使用頻度の多いものを掲げて設計者の便に供すること
4) 初心者が運用を誤らないために、例題も添えて解説すること
今回の改定では、本指針が受け継いできた4つの目的を尊重しながらも、座屈現象そのものをいままでよりも広い視野で観察し記述することを心掛けている。特に、地震動を想定した繰返し挙動や、建物倒壊の理解に必要な大変形時の座屈挙動など、荷重の大きさとそれによって生じる座屈現象との関係を建物の倒壊まで含めた連続な量として網羅的に整理することを意識した。今回の改定は、座屈をどう規定するかという今までの枠組みから脱却し、座屈挙動をより積極的に評価して性能設計に合理的に反映させていくための第一歩と位置づけたい。
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