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趙城埼
上海市同済大学が主催する「金経昌若手都市計画家シンポジウム」で基調講演を行いました
「ニューノーマルへの新しい戦略」
2015.05.16 同済大学・中国都市計画学会共同主催
新たな転換期を迎える中国の都市計画界。高度成長に歯止めがかかる社会環境の中、都市計画の考えは、従来の枠組みを抜本的に構築しなおす課題に迫られている。
このような背景の中で、同済大学及び中国都市計画学会が主催する「第四回金経昌若手都市計画家シンポジウム」には全国から新たな現場の試みと研究成果に触れようと、多くの若手都市計画家が集まった。
当日は「多主体参加による都心の再生に関する理論と実践」をテーマに基調講演を行った。連年の大規模開発による市街地のスプロール化、住宅の過剰供給により開発可能な土地の供給量はすでに限界だ。「ストック型社会」を迎える中、中心市街地再生の課題は益々切迫したものとなっているが、クリアランス再開発以外に方法論が追いついていない。講演では、日本の再開発制度を紹介の上、中国杭州洋渓老街、上海市堤遽ョ譯・地区、並びに静安区の事例紹介を通して、下記の観点を述べた。
1)従来のクリアランス再開発手法の限界
今までの権利を借り上げ、いわゆるクリアランス再開発のやり方は、コミュニティの保全のいう面に留まらず、再開発の経済的な面からしても成り立たなくなっている。
2)開発と保全の両端の中間に位置する"再開発制度”を充実させることが必要
既存市街地の再開発には、今のような完全保存型の上位計画では、複雑な課題に対応しきれない。
3)保全地区における容積率の規制緩和による再開発の提示
4)専門家の役割の転換の必要性
空間から仕組みへ、短期から長期へ
ほか、中国都市計画院王皚副院長は首都圏計画の構想、同済大学唐子来教授はアーバンデザイン、金沢大学教授沈振江は支援技術、をテーマに基調講演を行った。
公式HP: http://www.planning.org.cn/zt/project/2015/246/index.html
EIH事務所 趙城埼
2015.05.16 同済大学・中国都市計画学会共同主催
新たな転換期を迎える中国の都市計画界。高度成長に歯止めがかかる社会環境の中、都市計画の考えは、従来の枠組みを抜本的に構築しなおす課題に迫られている。
このような背景の中で、同済大学及び中国都市計画学会が主催する「第四回金経昌若手都市計画家シンポジウム」には全国から新たな現場の試みと研究成果に触れようと、多くの若手都市計画家が集まった。
当日は「多主体参加による都心の再生に関する理論と実践」をテーマに基調講演を行った。連年の大規模開発による市街地のスプロール化、住宅の過剰供給により開発可能な土地の供給量はすでに限界だ。「ストック型社会」を迎える中、中心市街地再生の課題は益々切迫したものとなっているが、クリアランス再開発以外に方法論が追いついていない。講演では、日本の再開発制度を紹介の上、中国杭州洋渓老街、上海市堤遽ョ譯・地区、並びに静安区の事例紹介を通して、下記の観点を述べた。
1)従来のクリアランス再開発手法の限界
今までの権利を借り上げ、いわゆるクリアランス再開発のやり方は、コミュニティの保全のいう面に留まらず、再開発の経済的な面からしても成り立たなくなっている。
2)開発と保全の両端の中間に位置する"再開発制度”を充実させることが必要
既存市街地の再開発には、今のような完全保存型の上位計画では、複雑な課題に対応しきれない。
3)保全地区における容積率の規制緩和による再開発の提示
4)専門家の役割の転換の必要性
空間から仕組みへ、短期から長期へ
ほか、中国都市計画院王皚副院長は首都圏計画の構想、同済大学唐子来教授はアーバンデザイン、金沢大学教授沈振江は支援技術、をテーマに基調講演を行った。
公式HP: http://www.planning.org.cn/zt/project/2015/246/index.html
EIH事務所 趙城埼