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石川恒夫

前橋工科大学(MIT)-ダナン工科大学(DUT)ーダナン教育技術大学(UTE)第7回国際交流ワークショップが開催されました
コロナでの中断を経て、昨年3月に続いて、2024年3月3-8日に表記の国際交流によるデザインワークショップがベトナム、ダナン工科大学で開催された。日本からは学生(B3からM1まで)7名、教員は2名が参加。現地の人も驚く暑さで、熱帯夜の日もあり、雪降る日本から30度の温度差を超えていくのは肉体的には厳しかった。以前のWSと同じように、実質3日の中で、現地調査と図面・模型・3D制作、最終プレゼを行う強行軍であるが、現地学生とチームを組んで、3チームが仲良く、楽しく、厳しく、案をまとめていった。以前にもフィールドとなった、ダナン市南のフォンナム村において、もっとも古い持仏堂のある3000㎡を対象として、保存、改修、外構のデザイン提案である。今までマスタープラン的な大雑把な課題が多かったが、事前の教員同士の相談を経て、具体的な建物改修であったり、スケールを意識する課題にしたのである。ベトナム人学生は通常、スケール演習をしていないので、彼らにも良き演習になったと思われる。回数を重ねるなかで、手描きの図面スケッチ姿を消し、パソコン作業でデータを共有する形式になっている。スマホの翻訳ツールは大活躍している。このアウトプットを進化を喜ぶべきなのか?そもそも進化なのか?一緒に食事を共にすることはしかし変わっていない。変わりようがない、ほっとする場面である。最終プレゼにはフォンナム村村長や、施工業者も招待され、現実の課題として位置付けられる中での客観的批評が見られたことは、今回のWSの進化・深化ととらえられる。