2023年各賞受賞者(敬称略)
2023年日本建築学会大賞
建築に関する学術・技術・芸術の発展向上に長年の業績を通じて、特に著しく貢献した本会個人会員。
環境建築のための建築設備・環境工学研究と設計技術の発展への貢献
石野 久彌(東京都立大学名誉教授)
工程計画と管理における数理科学的手法の開発とそのICT化の促進に関する学術的貢献
嘉納 成男(早稲田大学名誉教授)
大型耐震実験手法の開発と耐震解析・設計の高度化に関する一連の研究と国際貢献
中島 正愛(㈱小堀鐸二研究所代表取締役社長/京都大学名誉教授)
2023年日本建築学会賞(論文)
近年中に完成し発表された研究論文であって、学術の進歩に寄与する優れた論文。
低層建築物およびその外装材の風荷重並びに耐風性能評価に関する一連の研究
植松 康(東北大学未来科学技術共同研究センター学術研究員)
遺跡や歴史的建物等における文化財の保存のための環境制御に関する一連の研究
小椋 大輔(京都大学教授)
建築部材の音響性能の解析・測定及び向上に関する一連の研究
佐久間 哲哉(東京大学教授)
軸方向圧縮力と曲げモーメントを受ける鋼柱の構造性能評価に関する研究
佐藤 篤司(名古屋工業大学教授)
無補強の組積造充填壁を有するRC建物の耐震性能評価法に関する研究
真田 靖士(大阪大学教授)
建築・設備における未利用及び自然エネルギー活用に関する一連の研究
垂水 弘夫(金沢工業大学教授)
コンクリートの性能を合理的に制御するための調合設計法に関する一連の研究
寺西 浩司(名城大学教授)
自然災害後のすまいのマネジメントに関する一連の建築計画研究
牧 紀男(京都大学防災研究所教授)
2023年日本建築学会賞(作品)
近年中、主として国内に竣工した建築の設計(庭園・インテリア,その他を含む)であって、技術・芸術の進歩に寄与する優れた作品。
郭巨山会所
魚谷 繁礼(魚谷繁礼建築研究所代表/京都工芸繊維大学特任教授)
魚谷 みわ子(魚谷繁礼建築研究所代表)
柳室 純(柳室純構造設計代表)
(撮影:笹の倉舎/笹倉洋平)
山形市南部児童遊戯施設 シェルターインクルーシブプレイス コパル
大西 麻貴(オープラスエイチ共同代表/横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
百田 有希(オープラスエイチ共同代表/横浜国立大学非常勤講師)
平岩 良之(平岩構造計画代表)
春日台センターセンター
金野 千恵(teco代表取締役/京都工芸繊維大学特任准教授)
(撮影:morinakayasuaki)
2023年日本建築学会賞(技術)
近年中に完成した建築技術であって、技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術。
後付けによる鉄筋定着工法の開発と展開
杉山 智昭(大成建設㈱技術センター主席研究員)
小野 英雄(大成建設㈱原子力本部専任部長)
渡辺 英義(大成建設㈱技術センター主幹研究員)
阪井 由尚(大成建設㈱関西支店室長)
浸水試験システムで実証した水災から暮らしと財産を守る耐水害住宅
和木 洋(H.R.D. SINGAPORE PTE LTD研究開発部テクニカルアドバイザー)
高橋 武宏(㈱一条住宅研究所課長)
品川 恭一(㈱一条住宅研究所課長補佐)
及川 孝則(㈱一条工務店工事・免震グループ課長補佐)
2023年日本建築学会賞(業績)
近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績。(論文・作品・技術部門以外)
竹によるものづくりを通じた社会活動および竹構造建築物の開発
滋賀県立大学 陶器浩一研究室
分離派建築会の活動を多面的に解明した調査・研究・展覧会
分離派100年研究会
パナソニック汐留美術館
京都国立近代美術館
武蔵野クリーンセンター・むさしのエコreゾート整備事業
水谷 俊博(武蔵野大学教授/水谷俊博建築設計事務所代表)
木村 浩(武蔵野市教育部教育企画課副参事)
武蔵野市
武蔵野クリーンセンター運営協議会
水谷俊博建築設計事務所
荏原環境プラント株式会社
鹿島建設株式会社
2023年日本建築学会教育賞(教育業績)
長年の活動によって成果が認められ、建築教育の発展ならびに社会に顕著な貢献をした業績。
環境共生住宅の開発・発展・普及を目的とした人材育成・社会教育活動の業績
岩村 和夫(東京都市大学名誉教授/㈱岩村アトリエ代表取締役)
2023年日本建築学会教育賞(教育貢献)
近年中に実践され、建築教育の発展に貢献した教育プログラム・教材等の業績。
木造住宅の耐震改修促進に向けた建築士・大工のための技術講習会「耐震リフォーム達人塾」
井戸田 秀樹(名古屋工業大学大学院教授)
花井 勉(㈱えびす建築研究所代表取締役)
川端 寛文(名古屋工業大学高度防災工学研究センター客員教授)
冷暖房・給湯における環境配慮型ライフスタイル普及のための教育プログラムの開発
高橋 達(東海大学教授)
建築模型の制作を通したデザインの実践・探究・蓄積
松本 文夫(東京大学総合研究博物館特任教授)
建築ツアー等の実践的なプログラムを通じた、市民に向けた建築文化の普及活動
和田 菜穂子(東京家政大学准教授/東京建築アクセスポイント代表理事)
磯 達雄(オフィス・ブンガ共同主宰/東京建築アクセスポイント理事)
倉方 俊輔(大阪公立大学教授/東京建築アクセスポイント理事)
若原 一貴(日本大学教授/東京建築アクセスポイント理事)
岸 佑(国際基督教大学アジア文化研究所研究員/東京建築アクセスポイント理事)
2023年日本建築学会著作賞
会員が執筆した建築にかかわる著書であって、学術・技術・芸術などの進歩発展あるいは建築文化の社会への普及啓発に寄与した優れた業績。
環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック―自然とつながる建築をめざして
川島 範久(明治大学准教授/㈱川島範久建築設計事務所代表取締役)
内田祥哉は語る
権藤 智之(東京大学准教授)
戸田 穣(昭和女子大学専任講師)
マイパブリックとグランドレベル―今日からはじめるまちづくり
田中 元子(㈱グランドレベル代表取締役社長)
マルセイユ・ユーロメディテラネ―文化化と享楽の衰退港湾都市再生
鳥海 基樹(東京都立大学教授)
復興・陸前高田―ゼロからのまちづくり
中井 検裕(東京工業大学特命教授)
長坂 泰之(流通科学大学准教授)
阿部 勝(陸前高田ほんまる㈱取締役/陸前高田市学童保育協会理事長)
永山 悟(陸前高田ほんまる㈱取締役/東京大学学術専門職員)
2023年日本建築学会作品選奨
共愛学園前橋国際大学5号館 KYOAI GLOCAL GATEWAY
赤松 佳珠子(㈱シーラカンスアンドアソシエイツ パートナー・代表取締役/法政大学教授)
大村 真也(㈱シーラカンスアンドアソシエイツ パートナー・取締役)
小西 泰孝(小西泰孝建築構造設計代表/武蔵野美術大学教授)
(撮影:共愛学園前橋国際大学)
新宿住友ビル リ・イノベーションプロジェクト
芦田 智之(㈱日建設計執行役員デジタルデザイングループプリンシパル)
恩田 聡(㈱日建設計設計グループダイレクターアーキテクト)
村上 博昭(㈱日建設計デジタルデザイングループDEL室長)
宇田川 貴章(㈱日建設計構造設計グループダイレクター)
上甲 孝(大成建設㈱設計本部設計品質部長)
管 貴彦(大成建設㈱設計本部シニア・アーキテクト)
島村 高平(大成建設㈱設計本部構造設計第二部長)
(撮影:株式会社エスエス)
那須塩原市図書館 みるる
伊藤 麻理(UAo㈱代表取締役)
金箱 温春(㈲金箱構造設計事務所代表取締役)
(撮影:阿野 太一)
佳水園 ウェスティン都ホテル京都
稲葉 一秀(㈱大林組設計本部建築設計部上級主席技師)
中村 拓志(㈱中村拓志&NAP建築設計事務所代表)
(撮影:山崎 浩治/プライズ)
飯能商工会議所
野沢 正光(㈲野沢正光建築工房代表取締役)
稲山 正弘(東京大学教授)
(撮影:傍島 利浩)
高床の家
福島 加津也(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所代表/東京都市大学教授)
中谷 礼仁(早稲田大学教授)
山田 憲明(㈱山田憲明構造設計事務所代表取締役)
中川 純(東京都市大学准教授)
(撮影:小川 重雄)
阿久根市民交流センター「風テラス あくね」
古谷 誠章(早稲田大学教授/NASCA代表取締役)
杉下 浩平(NASCA設計室長)
狩野 広行(NASCA主任補佐)
(撮影:淺川 敏)
同志社香里中学校・高等学校メディアセンター「繋真館」
八木 佐千子(NASCA代表取締役)
上垣内 伸一(㈲ウエガイト建築設計事務所)
満田 衛資(京都工芸繊維大学教授)
(撮影:淺川 敏)
MUNI KYOTO
安田 幸一(㈲安田アトリエ主宰/東京工業大学教授)
金箱 温春(㈲金箱構造設計事務所代表取締役)
柿沼 整三(㈲ZO設計室代表取締役)
(撮影:石黒 守)
新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」
安田 俊也(㈱山下設計未来環境デザイン室室長フェローアーキテクト)
篠﨑 亮平(㈱山下設計第3設計部部長)
笹岡 歩(㈱山下設計第1設計部主管)
内村 梓(㈱山下設計第2設計部主任)
(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
2023年日本建築学会奨励賞
会員により近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績
Confronting future urban perforation: Spatial analysis of districts in Japan with potential for being sparsely inhabited
青木 嵩(大阪大学助教)
リアルタイムオンライン応答試験を用いた積層ゴムの地震応答特性に関する研究 長周期地震動による繰り返し依存性を対象とした検討
阿久戸 信宏(日本大学助手)
LESによる高密度市街地の建物高さの非一様性が風環境に及ぼす影響の分析(その2):主流方向及び鉛直方向の運動エネルギーの輸送及び散逸の構造
石田 泰之(東北大学助教)
地震観測記録に基づく建築構造物の上下方向1次振動特性
木下 拓也(㈱竹中工務店技術研究所研究主任)
特別支援の療育/学習環境における空間構成と活動様態
古賀 政好(㈱竹中工務店医療福祉教育本部専任課長/東京電機大学非常勤講師)
個人のばらつき表現としての二転換点モデルに着目した考察―光環境調整法実験データを用いて―
小﨑 美希(東京大学准教授)
関東大震災復興土地区画整理事業における分区界に関する考察
小見山 慧子(㈱日建設計)
戦時期における仙塩地方開発総合計画の立案と都市計画―戦時国土計画・地方計画と都市計画の関係―
齋藤 駿介(京都大学博士課程)
溶融亜鉛めっき鉄筋の単一腐食及び異種金属接触腐食における防食挙動に関する研究
崔 烘福(東京理科大学助教)
室内の植物化景観による注意回復効果について 仮想環境内のオフィス景観における実験的検証
陳 紹華(鹿島建設㈱技術研究所建築環境グループ副主任研究員)
戦前の農村中堅人物養成施設における〈模範農家〉建設と農村住宅改善の取組み
野村 渉(㈱山手総合計画研究所)
摩耗促進試験機の実在建築物床への適用性の検討 摩耗による床のすべり抵抗の変化の即時推定方法に関する研究 その3
福田 眞太郎(東京工業大学准教授)
燃え止まり型木質耐火構造部材における要求耐火時間に依らない適正な燃えしろ層厚さ 燃え止まり層に難燃薬剤処理スギ集成材を用いた小型試験による検討
伯耆原 智世(早稲田大学専任講師)
動吸振器効果を狙った大重量副振動系を有する制震架構の地震入力に対する汎用的な応答評価手法に関する考察
矢口 友貴(鹿島建設㈱建築設計本部構造設計統括グループチーフエンジニア)
戸建住宅の浸水被害と補修方法の関係についての考察―平成30 年7 月豪雨で被災した広島県三原市の復旧事例を中心として―
渡邊 史郎(建築研究所主任研究員)
2023年日本建築学会作品選集新人賞
同志社幼稚園
岡 隆裕(㈱日建設計設計グループダイレクター)
(撮影:道下 和亮)
清水建設北陸支店新社屋
岡崎 真也(清水建設㈱設計本部プロジェクト設計部2部主任)
(撮影:北嶋 俊治)
京都女子大学 E校舎
尾口 晴基(㈱日建設計設計グループアソシエイトアーキテクト)
(撮影:津田 裕之/エスエス)
流山市立おおぐろの森小学校
草野 崇文(㈱日本設計建築設計群主管)
(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
全薬工業株式会社 研究開発センター
頭井 秀和(㈱日建設計設計グループアソシエイトアーキテクト)
(撮影:野田 東徳/雁光舎)
歴史と未来の交流館
鈴木 彬史(堀部安嗣建築設計事務所 ※設計時は㈱梓設計)
(撮影:永禮 賢)
Entrance Pavilion in Palingbeek
服部 大祐(Schenk Hattori共同主宰)
(撮影:Michiel De Cleene)
Re-plot of townscape
藤井 和弥(富山県立富山工業高等学校教諭)
(撮影:池田 ひらく)
武庫川女子大学公江記念館
堀 良平(㈱竹中工務店設計部)
(撮影:ナカサアンドパートナーズ)
上原成商事株式会社本社
南野 剛也(㈱大林組建築設計部副課長)
(撮影:木原 慎二)
O project
宮城島 崇人(㈱宮城島崇人建築設計事務所代表取締役)
(撮影:阿野 太一)
日環アリーナ栃木(栃木県総合運動公園東エリア)
森 一広(㈱梓設計ダイレクター)
飯田 雄介(大成建設㈱一級建築士事務所プロジェクトアーキテクト)
(撮影:野田 東徳/雁光舎)
KANDA SQUARE
森 隆(㈱日建設計設計監理部門アソシエイトアーキテクト)
小松 拓郎(㈱日建設計設計監理部門アソシエイトアーキテクト)
(撮影:野田 東徳/雁光舎)
Noborito Gate Building
山田 修爾(㈱梓設計アーキテクト部門BASE02チーフマネージャーチーフアーキテクト)
(撮影:沖 裕之/Blue Hours)
守口市立さくら小学校
山本 和宏(㈱昭和設計主査)
(撮影:Yoshiharu Matsumura)
2023年日本建築学会文化賞
会員以外の個人により、建築文化の向上、建築への理解と認識向上等に貢献した業績
設計者選定方式の改善・革新の先導・実践を通じた魅力的な公共建築・まちの創造に資する貢献
新井 久敏(元 群馬県庁)
優れた建築写真(現代建築から伝統建築、ランドスケープに至るまで)の発信と大学等での教育活動を通して建築文化を向上させた功績
小川 重雄(小川重雄写真事務所代表)
ヴィラ・クゥクゥの公開に向けた再生および社会への幅広い周知と意識向上への貢献
鈴木 京香(俳優)
2023年各賞選考委員会