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わが家の耐震 −木造編−

7. 地震に強いすまい作りのチェックポイント


住宅を新築する時のチェックポイントは次のとおりです。わからない点,心配な点がある場合には,専門家に相談してください。

(1)敷地の地盤はしっかりしていますか。もし,軟弱地盤などに住宅を建てると,地震時に図のような被害が起きる場合がありますので,敷地の選定には注意しましょう。



(2)外周部および内部の主要な間仕切壁の下部には,一体の鉄筋コンクリート造の布基礎を設けましょう。また,軟弱地盤の場合は,さらに大きな倍の底盤を設けてください。



(3)土台は基礎にアンカーボルト(径1.2cm,長さ40cm程度)で緊結しましょう。緊結位置は

  • 耐力壁の両端部
  • 土台の継手・仕口のわき
  • その他は間隔2.7m以下。

(4)建物の外周のぐう角部のほか,建物の各所には,筋かい入りの壁または構造用合板などを釘打ちした壁(耐力壁という)をつりあいよく配置しましょう。耐力壁は間口方向と奥行方向のどちらにも表の割合(軟弱地盤では,それぞれの数値の1.5倍した値)以上設ける必要があります。下記の計算例を参考にしてください。なお,風が強い地域では,風圧力についての検討も必要です[*3]。

必要な壁の割合
(壁長さ[cm]/1階の床面積[m2])
  平  屋 2階建の1階
かわらぶきなど
重い屋根
15 33
鉄板・スレートなど
軽い屋根
11 29


計算例
2階建,かわらぶきの1階部分。黒くつぶしたのが耐力壁。長さ90cmで1枚とかぞえています。



a問口方向
耐力壁@〜Oの合計長さは
91cm×16=1,456cm
壁倍率を2.0とすると
1,456cm×2.0=2,912cm
これを床面積で割ると,
2,912÷72.87=39.96(cm/m2
これは,表の33cm/m2より大きいのでOK。

b奥行方向
耐力壁イ〜ルについて同様の計算を行うと,
91×11×2÷72.87=27.47(cm/m2
これは,33cm/m2より小さいので耐力壁を増してください。

※壁倍率とは壁の強さを表すもので,筋かいが入っていると1.5,合板を打ちつけたものは2.5程度です。壁の構造がわかる場合は,その構造に対する倍率を使うことができますが,わからない場合は2.0程度にしてください。

(5)柱,はり,筋かいなどの仕口部分には,有効な補強金物を使用しましょう。Zマーク表示金物など耐力・品質が確かめられているものを用いましょう。[*6][*7]

仕口の補強

(6)床組および小屋組のぐう角部には,火打ばりを入れるか,床に合板を張りつめましょう。[*5]

火打ばり

(7)吹き抜けを設ける場合には,その周辺を十分に補強しましょう。

(8)かわらぶきとする場合には,要所を釘などで十分に留めつけるほか,“のしがわら”および“むねがわら”も銅線などで緊結しましょう。[*8]

かわら屋根の補強

(9)外壁をモルタル塗りとする場合には,丈夫なラスを下地に有効に止め付けしましょう。

(10)地盤面から1m以下の部分の木部および浴室,台所等の水ががりとなるおそれのある木部には,有効な防腐・防蟻措置を施しましょう。


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