| 目次 | 次ページ |

わが家の耐震 −木造編−

1. 地震による建物の被害


日本ではこれまでに多数の大地震が発生しており,次のような被害が生じています。

屋根瓦の被害

屋根瓦の被害はよくみられます。特に土葺きで老朽化したものは,被害が大きくなります。
また,瓦の落下によってケガをすることもありますので,地震だからといってすぐに外へ飛び出すのは危険です。落ち着いて行動することが肝要です。ただし,屋内においても落下物や家具の転倒によってケガをすることが多いので十分注意してください。

外装材の被害

木造住宅では防火上,外壁をモルタルで仕上げることが多いのですが,モルタルは剛性が高く変形しにくいのに対し,建物本体はモルタルに比べて変形しやすいので,地震時には,まずモルタルに力が集中し,ひびわれを生じたり,さらに落下してしまう場合があります。これを防ぐには,下地のラスをしっかりしたものとし,またその止め付けも丈夫にすることが重要です。具体的には「帳壁耐震構法マニュアル」[*1]等を参考にしてください。

老朽化による被害

建物の老朽化は,建物の足まわりや風呂場等の水まわりの部分から始まり,これが原因で倒壊してしまった例も少なくありません。古い建物などは次ぺージの耐震診断などを行って,安全性を確かめることができます。

バランスの悪いものの被害

古い建物に比べ,最近の建物は耐震性が向上しているのは確かですが,それでも1階が店舗で2階が住宅となっているような建物は,地震の揺れによる変形が1階に集中して,大きな被害を受けることがあります。建物の耐震性を向上させるには,耐力壁を必要量確保し,かつ平面的にパランス良く配置することが大切です。

傾斜地での被害

地震によって,地盤が被害を受け,それが原因で建物が傾いたり,また崖くずれによって建物が押しつぷされたりする例もあります。このような地盤の崩壊を防ぐには,敷地の選定や擁壁の施工にあたって,十分な注意が必要です。

基礎の被害

基礎を丈夫にすることは非常に大切です。基礎の被害によって建物が傾いたり,壌れたりする例もよくあります。コンクリートの布基礎として,かつ鉄筋を入れることが第一の対策です。また,基礎にアンカーボルトを十分埋め込み,土台をしっかりと緊結することも重要です。

建物内部の被害

建物内部の被害によって,ケガをしたり,地震後の生活に支障をきたす場合も多いので,家具の固定などを日頃から心掛けておく必要があります。

| 目次 | 次ページ |