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市民のための耐震工学講座

1. 安全と安心について


 「安全」と「安心」,よく似た言葉ですがどう違うのでしょうか。この2つの言葉は,「安全な場所」や「心から安心した」というように使われます。しかし,それぞれ逆に「心から安全した」とは言いませんし,また「安心な場所」とはあまり使いません(「安心できる場所」とは言いますが)。つまり,「安全」とは「自分の外から保証されている」ということであって「安心」とは「安全であることを知ることにより自分の中から保証されている」ということであると言えます。これらの言葉を使って,「日本は安全に気を配るけれども,安心に気を配っていない」と言われることがあります。それはつまり,本当の危険に直面したときに皆さん一人一人が対応策をはたして持ち合わせているかどうかということではないでしょうか。

 このパンフレットでは阪神・淡路大震災を中心に,地震についてそして地震にともなって建物で起こることがらについて幅広く説明してあります。少々耳慣れないことや,専門的なことも書いてあります。ですが,行きつ戻りつしながら最低2回読んでいただけれぱ,地震そして地震にともなって起こることについてかなりのことがお分かりいただけると思います。


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