日本建築学会図書館
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平成22年5月
日本建築学会図書館

本会図書館がめざすもの

 

はじめに

 

 本会の図書館は、その基本理念に「我が国の建築学の歴史と創造にかかわる図書・記録やその他の資料・情報を収集・整理・保存して、主に会員の利用に供する拠点施設」とうたわれている通り、収蔵資料の多さとそこに貴重な文献を含む点で、また建築関連文献の収集閲覧のための施設として長い歴史を有する点で、本会会員にとってだけではなく、日本の学術界において重要な存在です。その特徴を生かしつつ、これからも建築界に対して貢献できるように、以下のことを本図書館の目標として掲げます。

 

短期目標

 

1) インターネットによる配信

本会の機関誌である『建築雑誌』などのPDF化、そしてネットを通じてのその公開という事業は毎年着実に進んでおり、多くの利用者に親しまれています。それは、国立情報学研究所(旧学術情報センター)と学協会による「web公開する事業」に参画し(本会は資料提供をする)、インターネット配信で継続的に公開できることになったことによるもので、『建築雑誌』などのPDF化、そしてネットを通じてのその公開ができるようになりました。また日本学術振興会の科学研究費の助成を得て、日本建築学会が編集発行した刊行物のうち、1963年までの資料をデジタル化し、『満州建築協会雑誌』などを含め、ネット上で閲覧できるようにするサービスもはじめています。今後はその作業をさらに拡大充実させつつ、情報発信機能を高めることが重要と考えます。

このようなサービスを、著作権に十分留意しつつ、本図書館蔵の稀覯本にも拡げることや、図書館のホームページに所蔵資料について紹介するコーナーを設けるなどして、建築情報の普及活動に利用できることをめざします。  

 

2) 地方会員へのサービス

本図書館は会費によって支えられており、公平性の原則から、地方会員へのサービス向上が課題です。貴重な文献が多いため、貸し出しなどの要望に応じることはできませんが、外部からの補助金を得ながら文献のデジタル化を積極的に進めること、そしてそれをインターネットで閲覧可能にすることによって、サービス格差の緩和を図ることを重要な課題と考えています。

 

3) 会員外への対応

建築関係の蔵書数では日本でもっとも充実した図書館ということや情報公開の促進の流れの中で、会員外からの需要も見込まれますが、本図書館はあくまでも会員専用なので、非会員は会員からの紹介があったときにのみ、有料で利用できます。現状では、おもにインターネットを通じた情報を利用いただくことになります。

 

 

中期目標

 

1) 所蔵図書の維持

デジタル情報には、保存メディアや読み取りソフトの制約があるので、一度作成すれば半永久的に閲覧できるというわけではありません。あわせて、デジタル化した情報を定期的に新たなメディアに保存し直す作業も欠かせません。したがって、デジタル化したからといって、本や雑誌を廃棄していいということではないのです。実物の保存もきちんと行うことが本会図書館の重要な責務です。また、雑誌は揃っていることに意味があり、本会図書館はそれについても日本の建築系施設の中では非常に充実したコレクションを持っているので、それらをできるだけ維持することをめざします。

また、稀覯本は、デジタル化した情報で閲覧させることとし、現物は閉架書庫に保存することとします。

 


2) DVDで提供される建築情報も増えてきているので、そのような新しいメディアの資料の収集にも積極的に対応したいと考えます。


3) 海外とのより緊密な交流、つまり英語による情報発信や海外の同様な組織との連携に関しては、図書館のホームページを日英併記にすることで対応しつつ、その発信機能を高める工夫に取り組んでいきます。




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